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「1Q84 BOOK1」(村上春樹) (ハードカバー)

今日のおすすめの本は、こちら。
ノーベル文学賞に最も近いとも言われる、
村上春樹の大ベストセラー小説。
読み応えのある長編です。



【PC用リンク】1Q84 BOOK 1

【携帯用リンク】1Q84 BOOK 1


読書感想文。

まず、主要な登場人物の名前が、
すでに不思議。

青豆。
天吾(川奈天吾)。
ふかえり(深田絵里子) 。

そして、本の構成が、不思議。

青豆(女性)と天吾(男性)の
ストーリーが、交互に描かれている
(2つのストーリーが、
1つになるそうな予感はある)。

解説本も多数出ているので、詳しくは
書かないが、大学紛争、浅間山荘事件、
オウム真理教による地下鉄サリン事件が
背景にある、と思う。

青豆が、
自分が生きている時代が
「1984年」ではなく、
月が2つ見える「1Q84年」という
パラレルワールドなのではないか、
という疑念を抱くくだりは、
面白い。

本作のリトル・ピープルは、
1948年に執筆された、
ジョージ・オーウェルの「一九八四年(1984年)」
おけるビッグブラザーと
対比されているようだ。

ビッグブラザーは、
強大な権力者。

すると、リトル・ピープルは何か。

「一九八四年(1984年)」は、
現在から未来へという軸だが、
本作は、2009年から、1984年(1Q84年)と
時間を遡る。

オーウェルは、4と8を入れ替えた
アナグラムで、当時の
世界情勢そのものへの危惧を
暗示した。

村上春樹は、
2009年エルサレム賞受賞の
スピーチで、イスラエルのガザ侵攻を
非難したように、
この世界への不安感という
問題意識は根深いのかもしれない。

松山ケンイチ主演で映画化もされる、
「ノルウェイの森」と同様に、
音楽や、ファッションについての描写や、
ディスクレイシアの少女など、
印象的なフレーズも多い。

ただ、やや理屈っぽい言い回しが
鼻につく箇所は、正直ある。

たとえば、バーでの若い女同志の会話では
言い回しが、不自然な箇所が
散見される。

仮に相当、知的な女性でも、こうは
言わない、と思われる
(1984年当時の若い女性は、
そうだったのかもしれないが)。

ただ、それは、全体の流れからすれば、
瑣末なことだろう。

「大人の長編小説」なので、
決して、夏休みの
読書感想文の課題図書には、
なりようがない(と思われる)。

青豆、天吾、というありえない名前に、
唖然とし、異様なまでの分厚さに、
最初はげんなりもしたが、
読み進めていくと、割とすんなり
入ってきた。

天吾が、編集者たちとグルになって、
ふかえりという名の少女の
小説に手を入れ、悩んだり、
青豆が、女性に対する
性犯罪や暴力の常習犯に対する、
私刑としての殺人をを犯したり。

余計なことをしなければ、いいのに、
結局、悪事に加担する青豆と天吾。

後ろめたさ、
言いようのない不安から、
性行為にふける青豆、
逆に、オリジナル小説の
執筆活動に励む天吾。

思えば、誰しも、
人生そんなものかもしれない。

過去を美化すれば、
現在も変わる。

過去は、書き変えられないのだろうか。

逆に、いっそ、みんなで、過去を
書き換えてしまうのか。

共同幻想。

いずれにせよ、
思い通りの人生を
歩けている人など、ほとんどいないだろう。

青豆と天吾の人生を読みながら、
1980年代前後を思い出しながら、
読書が、自分の来し方行く末を、
日本という国の歴史を反芻できる、という点が、
この小説の面白いところかもしれない。

ふかえりの両親は、
どうなってしまったのか。

村上春樹ワールドに
引き込まれていくのを感じるでしょう。

物語の核心は、
「1Q84 BOOK2」へ、続きます。





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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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東京で、映画、テレビ(ドラマ・バラエティ)、インターネット、モバイルの、お仕事をしています。






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